“きょうちくとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夾竹桃95.8%
杏竹桃4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
玄関の夾竹桃きょうちくとうも僕が植えたのだ、庭の青桐あおぎりも僕が植えたのだ、と或る人にたのんで手放しで泣いてしまったのを忘れていない。
十五年間 (新字新仮名) / 太宰治(著)
夾竹桃きょうちくとうの花が咲いている。あの塀に添ってわたしは昔わたしの愛人と歩いていたのだ。では、あの学校の建ものはまだ残っていたのかしら。
鎮魂歌 (新字新仮名) / 原民喜(著)
たった一人逗子ずし海風かいふうとコルドヴァの杏竹桃きょうちくとうとを夢みている、お君さんの姿を想像——畜生、悪意がない所か、うっかりしているとおれまでも、サンティマンタアルになり兼ねないぞ。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)