“きたごおり”の漢字の書き方と例文
語句割合
北郡100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
穴山梅雪あなやまばいせつ領内りょうない、甲州北郡きたごおりの土地へはいってからでは、伊那丸を助けることはよういであるまい。これはなんでも途中において目的をはたしてしまうのにかぎる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家康は、もうとッくに、甲州こうしゅう北郡きたごおり領土りょうどへ帰国したものと思っていた穴山あなやまが、また途中から引きかえしてきたのは、なにごとかと意外におもって、そくざに、かれを引見いんけんした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なかで、穴山梅雪入道あなやまばいせつにゅうどうは、役目をおえたのち、主人の徳川家康とくがわいえやすにいとまをもらって、甲州北郡きたごおりへかえるところを、廻り道して、見物がてら、泉州のさかいに、半月あまりも滞在たいざいしていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)