“かんづめや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
罐詰屋50.0%
鑵詰屋50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
田舎いなかの芸者屋では、抱えの客筋であると否とにかかわらず、最寄りの若い男の出入りすることを、都会のようにはいやがりもしないので、分寿々廼家でも、写真屋や罐詰屋かんづめや
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
話がはずんているところへ、今日も罐詰屋かんづめや野良息子のらむすこが顔を出し、ちょっとふてぶてしくも見える青年が、壁ぎわの畳敷きに胡座あぐらを組んで葉巻をふかしているのを見て、戸口に躊躇ちゅうちょした。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それよりかあの温順おとなしやかな写真屋さんな——あの人も一度東京へ用があって来たとか言って、寄って行ったけれど、罐詰屋かんづめやさんと違って、なかなか人品もいいし、何かによく気もつくし
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
植源うえげんという父の仲間うちの隠居の世話で、父や母にやいやい言われて、翌年の春、神田の方の或鑵詰屋かんづめや縁着えんづかせられることになったお島は、長いあいだの掛合で
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)