“かんじつげつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
閑日月100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父は閑日月かんじつげつ詮議せんぎよりもむしろその方をよろこんでいたのだろう。そこに父の平生抑えていてゆるめぬ克己心こっきしんの発露がある。こうして父は苦行の道をえらんで一生を過したといって好い。
大政所の葬儀に列し、京大坂で茶の湯をたのしみ、暫しは戦地を忘れて閑日月かんじつげつ
二流の人 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
あらゆる学問のうちで、文学者が一番呑気のんき閑日月かんじつげつがなくてはならんように思われていた。おかしいのは当人自身までがその気でいた。しかしそれは間違です。文学は人生そのものである。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)