“からはなや”の漢字の書き方と例文
語句割合
唐花屋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どつこい、謝まつた。逃げちやいけねえ、今日は大眞面目に頼み事があるんだ。しいちやんは、近頃評判の音羽の唐花屋からはなやへ買物に行つたことはないか」
錢形の平次は一人うなづきながら、宵闇の中をすかして、唐花屋からはなやの裏口から出て行く駕籠の後を追ひました。その中にお靜が入れてあることは最早疑ふ餘地はありません。
その祭におびたゞしい犧牲いけにへを要するところから、腹心の者に命じて、音羽九丁目に唐花屋からはなやといふ小間物屋を出させ、江戸中の美女を釣り寄せては、その内でも優れた美人を誘拐かどはかして犧牲いけにへにし
目白坂の降口おりくちに、紺暖簾こんのれんを深々と掛け連ねて、近頃出来ながら、当時江戸中に響いた「唐花屋からはなや」という化粧品屋、何の気もなく表へ出した金看板を読むと、一枚は「——おん薬園へちまの水——」