“からつゆ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
空梅雨72.7%
乾梅雨9.1%
空入梅9.1%
虚梅雨9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その年の梅雨は空梅雨からつゆだつた。彼等、——年とつた癈人と童子とは、烈しい日光や草いきれにもめげず、池を掘つたり木を伐つたり、だんだん仕事を拡げて行つた。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「なかなか暑いじゃアございませんか? このぶんじゃア、この梅雨は乾梅雨からつゆでげしょうか、な? 困ります、な」
猫八 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
去年の夏は空入梅からつゆでしたよって、毎日々々日照りがつづいて、家の前の海岸に泳ぎに来る人がちょいちょい見えました。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
この具合にては、梅雨の候は、所謂虚梅雨からつゆなるべしと思ひしあても、外づれて、大いに降る。
中野あるき (旧字旧仮名) / 大町桂月(著)