“かつひこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
勝彦50.0%
克彦50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
極く単純で、此方こっちの云うことは可なり聴くのです。おい勝彦かつひこ! これが、お前のお母様だよ。さあ/\挨拶するのだ。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「誰だ!」と、しっした時、相手は勝平の顔を見て、ニヤリと笑った。それは紛れもなく勝彦かつひこだったのである。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
荘田の息、勝彦かつひこと云うその息は、二十はたちを二つ三つも越していながら、子供のようにたわいもない白痴だった。白痴に近い男だった。そうだ! 年だけは似合っている。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
滋子しげこは夫の克彦かつひこ白耳義ベルギーにいたが、十二月もおしつまった二十九日の朝、アスアサ一〇ジパリニツクというやすの電報を受取ってびっくりした。
ユモレスク (新字新仮名) / 久生十蘭(著)