“かきあわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
掻合100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
繁は皆の見ている前で父に逢うことをきまりの悪そうにして、少年らしく膝を掻合かきあわせていた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
しずくで、不気味さに、まくっていた袖をおろして、しっとりとある襟を掻合かきあわす。この陽気なればこそ、蒸暑ければ必定雷鳴が加わるのであった。
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ほんとに繁ちゃんは子供のようじゃないのね」と節子は自分の懐を掻合かきあわせるようにした。「だからあなたは大人と子供の合の子だなんて言われるんですよ——コドナだなんて」
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)