“おしだいこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
押太鼓80.0%
推太鼓20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兵法とは押太鼓おしだいこうち鳴らして敵へかかるときだけのものではない。親のこころ子しらずといったのはその辺の微妙にある。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こうして着々と、まっ黒に、地を這う雲かのような甲軍二万七千余の兵は、押太鼓おしだいこを天地にとどろかせながら、祝田いわいだ刑部おさかべ引佐川いなさがわと迫って来た。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
推太鼓おしだいこを鳴らし、幾段かの密集隊となつて波の如くに寄せて行くといふ戦法で、家康が三方ヶ原みかたがはらで惨敗したのも推太鼓の密集隊に踏み破られたせゐである。
鉄砲 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)