“おしかぶ”の漢字の書き方と例文
語句割合
押被100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
頭上とは言うけれども、この館の屋根の上よりも高いところです。この屋根の上からピークへかけて押被おしかぶさったように、枝をひろげた大きな松の木がありました。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
現に私の頭の上には、緋手絡ひてがら大円髷おおまるまげ押被おしかぶさって、この奥さんもそろそろ中腰になって、坐睡いねむりをはじめたのです。こくりこくりと遣るのに耳へも頬へもばらばらとおくれ毛がかかって来る。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)