“おこめぐら”の漢字の書き方と例文
語句割合
御米蔵100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と言ってどもりました。吃った時分には、いま米友が見かけた人影は、御米蔵おこめぐらの蔭へ隠れてしまいました。その人影の隠れた御米蔵をめざして、米友は一目散いちもくさんに駆けて行きました。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
彼は本所の御米蔵おこめぐらのそばに小屋敷を持っている稲城いなぎ八太郎の奉公人で、その名を伊平といい、上総かずさの八幡在から三月前に出て来た者であった。したがって、江戸の勝手も方角もまだよく判らない。
西瓜 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)