“おおしお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大塩40.0%
大潮40.0%
大汐20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
会津あいづ大塩おおしおという村では山の中の泉を汲んで、近い頃まではそれを釜で煮て塩を製していました。こういう奥山に塩の井が出るというのは、土地の人たちにも不思議なことでした。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
よく訊いてみると、きのうは旧暦の三月三日で大潮おおしおにあたるというので、老人は近所の人たちに誘われて、ひさしぶりで品川へ潮干狩しおひがりに出かけると、花どきの癖でひる頃から俄か雨がふり出して来た。
半七捕物帳:32 海坊主 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それらは大汐おおしおのときなど、海に干潟ができたときに嗅いだものなのである。さんてつ先生は、石で圧迫されたために、内臓にひずみができているのだろう、まもなくおさまるだろうと云った。
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)