“おおこごと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大叱言80.0%
大小言20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平次は大叱言おおこごとを浴びせながらも、表戸をピタリと締めて、手早く八五郎の縄と猿轡を解いてやります。この浅ましい姿を人に見せたくなかったのです。
「真っぴらだ、お前たちの仕事に、腕を貸してやったなどと知れたら、伯父の半蔵から大叱言おおこごとが出るにちがいない。——だが、智恵だけなら貸してやらないものでもない」
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昼間か宵のうち忍んで行くより仕様がないので、自然出稽古はそっちのけ、御贔屓のお客はしくじる。師匠からは大小言おおこごとたちまちの中に世間は狭くなる。金の工面には困ってくる。
あぢさゐ (新字新仮名) / 永井荷風(著)