“えんえき”の漢字の書き方と例文
語句割合
演繹100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ところが先生の方では、頭から僕にそれだけの責任があるかのごとく見傚みなしてしまって、そうして万事をそれから演繹えんえきしてくるんだろう」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
逍遙子は演繹えんえき評を嫌ひて、歸納評を取り、理想標準をなげうたむとする人なり。然れども子も亦我を立てゝ人の著作を評する上は、絶て標準なきことあたはじ。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
帰納きのう演繹えんえきとの論鋒を逆につかったものとして見れば、もう少し希望を残して聞いていないわけにはゆきません。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)