“えらぶうなぎ”の漢字の書き方と例文
語句割合
永良部鰻100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
琉球の永良部鰻えらぶうなぎなど、食用さるる海蛇あるは人も知るが、南アフリカのズーガ河に棲む水蛇も、バエイエ人が賞翫する由(リヴィングストンの『宣教紀行ミショナリ・トラヴェルス』三章)
どうじゃ、その汁の味は? それはこの島の名産の、臭梧桐くさぎりと云う物じゃぞ。こちらのうおも食うて見るがい。これも名産の永良部鰻えらぶうなぎじゃ。あの皿にある白地鳥しろちどり、——そうそう、あの焼き肉じゃ。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
が、現在の彼は、土人に習って漁りをしてみようと考えた。その頃の島は、うなぎを取る季節であった。永良部鰻えらぶうなぎは、秋から冬にかけて島の海岸の暖かい海水を慕って来て、そこへ卵を産むのであった。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
『今昔物語』など読むと、本邦でも低価な魚として蛇を食わせ、知らぬが仏の顧客を欺く事も稀にあったらしいが、永良部鰻えらぶうなぎてふ海蛇のほかに満足に食用すべきものなきがごとし。