“うゑん”の漢字の書き方と例文
語句割合
迂遠100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「だつて見たかつて云へば、見合ひぢやないか。君のムツタアも亦、迂遠うゑんだな。見せる心算つもりなら、前へ坐らせりや好いのに。後にゐるものが見える位なら、こんな二十銭の弁当なんぞ食つてゐやしない。」
あの頃の自分の事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
錢形の平次もまことに迂遠うゑん千萬、此時漸く氣が付いて、女が置いて行つた包を開いて見ると、中からは小判が三百兩、切餅の封も切らず、盜られた時のまんま、そつくり入つて居たのです。