“いりおもて”の漢字の書き方と例文
語句割合
西表100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒島のフナドゥリはあるいはクラから出たものであろうが、その隣島の小浜こはま西表いりおもてでは、カラヤヌトゥラマまたカラヤヌグックグワといっている。
宮良君の『採訪語彙』に当ってみると、八重山の諸島にはウヤンチュという語が最も普通で、西表いりおもての島にはオイヅァ、鳩間島はとまじまにはウヤザ、与那国にもウヤントゥという語がある。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
最初にまず西表いりおもてという現在の島の名だが、もとは普通に古見の西表、すなわち古見という島の西の船着きを意味しており、そこの開発もかなり古く、多分はいわゆる倭寇わこう時代の船の来往によって
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
例は幾らも挙げられようが、八重山群島の西表いりおもて節祭シツマツリのごときも、やはり稲の生産期の境目さかいめに行われる大祭で是は旧暦七、八月中の癸亥みずのといから三日間で、その第二日目の甲子の日が最も重要であった。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)