“いまでがわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
今出川100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五月十六日遠山雲如とおやまうんじょが京師の寓居ぐうきょに没した。享年五十四。『雲如先生遺稿』には洛北らくほく愛宕あたご郡浄善寺に葬るとしてあるが、『平安名家墓所一覧』には寺町今出川いまでがわ上ル上善寺としてあるそうである。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
本当の家は京都の今出川いまでがわにあるが、ここでわしのために定めてくれた家は、今まで空家あきやになっていた——この幽霊の出そうな空屋敷に、いわば座敷牢といったようなものに、わしはひとり納められて
大菩薩峠:30 畜生谷の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)