“いとん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
偉頓33.3%
委墩33.3%
猗頓33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
プロバビリティの算出によれば、我々——いや私のような平凡人でも、随分運の廻り合せでは豊太閤ほどの出世ができないとは限らず、偉頓いとんの富が積めないという道理は無い。
先生乃槖中たくちゅうノ装ヲ傾ケ匍匐ほふくシテコレヲ救ヒソノ家ヲ処分ス。撫賉ぶじゅつスルコトマタ甚厚シ。ケダシ薬餌やくじ埋葬ノ費一ツニ先生ニ委墩いとんス。衆あいイツテ曰ク丹丘ノ門ニハ人アリト。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
節義の存するところ、水火を踏んで辞せず、節義の欠くるところ、王侯の威も屈する能わず、猗頓いとんの富も誘うべからずして、はじめてもって士と称するに足るのである。学者は実に士中の士である。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)