“いたぶき”の漢字の書き方と例文
語句割合
板葺100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
町へはいって板葺いたぶきの低い家並みの後ろに、裸木の雑木山が、風の無いぽか/\日に照らされて居るのを見ると、如何にも早春らしい気がする。
(新字新仮名) / 岩本素白(著)
板葺いたぶき屋根の一かたまりが小さく眺められ、その側を流れる渓流をさしはさんで、直ちに前方の山々が同じ紅葉の錦に覆われて重なり聳えていた。
偉大なる夢 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
香取秀真氏が大学病院で詠まれた歌に「風の音あめのしづくの音聞かむ板葺いたぶきやねを恋ひおもふかな」というのがあった。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)