“いかた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
射方33.3%
鋳固33.3%
鋳型33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
めえさんの持ち矢はもう終えたのか。それじゃ今度は俺の番だ……俺の弓には作法はねえ。そうして掛け声も掛けねえのさ。黙って引いて黙って放す。これが猟夫かりゅうど射方いかただあね
日置流系図 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
一と塊に鋳固いかためられたように黒くなって、その裏を奥穂高岳の尾根が、肩幅ひろくぶっ違いに走っている、三本槍の間には、岩壁の切れ込みが深くて、ジムカデだの、イワヒゲだのという
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
そんな鋳型いかたに入れたような悪人は世の中にあるはずがありませんよ。平生はみんな善人なんです。少なくともみんな普通の人間なんです。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)