“いえじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
家路87.5%
家途12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青年は絶えずポケットの内なる物を握りしめて、四辺あたりの光景には目もくれず、野を横ぎり家路いえじへと急ぎぬ。ポケットの内なるは治子よりの昨夜の書状てがみなり。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
その圧迫する厭やな気分は、どんなにしても自分の家に、彼女を帰らせまいとするほどだった。けれども結局、彼女は重たい外套がいとうを着て、いつも通りの家路いえじをたどって行った。
ウォーソン夫人の黒猫 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
二人は真にトボトボ家途いえじへ向っていたのです。