“あらごと”の漢字の書き方と例文
カタカナ:アラゴト
語句割合
荒事100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これと共に公衆の俳優に対する愛情もまたその性質を変じて、たとへば武道荒事あらごとの役者に対してはさなが真個しんこの英雄を崇拝憧憬しょうけいするが如きものとなれり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
芝居にしても、荒唐無稽こうとうむけい荒事あらごとから自然主義的な人情劇にかわり、明治大正には新劇という少しの芝居もしない自然そのままの芝居になってしまった。
ばけものばなし (新字新仮名) / 岸田劉生(著)
「わかる、小梅さん、気持はわかる、だけど駄目。茶碗酒の荒事あらごとなんて、あなた、私を殺してからお飲み。」
酒の追憶 (新字新仮名) / 太宰治(著)