“あらえびす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
荒夷80.0%
荒蝦夷20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
荒夷あらえびすのような彼も松殿の意見に従い、押しこめた人々をみな許したのであった。これと同時に松殿の子息師家がこの時まだ中納言中将でいたのを、義仲のはからいで大臣摂政に推挙した。
或る荒夷あらえびすの恐ろしげなるが、かたへに逢ひて、御子おはすやと問ひしに、一人も持ち侍らずと答へしかば、さては物のあはれは知り給はじ。情なき御心にぞ物し給ふらんと、いとおそろし。
武士を夷ということの考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
閉伊へい男鹿おが島の荒蝦夷あらえびすの住んだ国にも、入れ代わってわれわれの神を敬する同胞が、早い昔から邑里を構え、満天の風雪を物の数ともせず、伊勢の暦が春を告ぐるごとに
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)