“あさもや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
朝靄94.3%
暁靄2.9%
朝濛靄2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、百歩も行かないうちに、姿は見えないが朝靄あさもやの中から、オーイッと高く呼ばわって、忽ち追い着いて来そうなはやい跫音が聞えた。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どんよりとした暁靄あさもや朝餉あさげの炊煙と融け合い、停車場前の広場に立って、一年近くも見なかったあたりの山々を懐かしく眺めわたすと
黒髪 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
入舟町の方から渡って行く中ノ橋あたりは、まだ朝濛靄あさもやが深く、人通りも少かった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)