蝶が飛ぶ 葉っぱが飛ぶちょうがとぶ はっぱがとぶ
戦争も終りに近づいた頃でありました。東京も大阪も神戸も都市という都市が、大抵やっつけられてしまいまして、やがてはこの京都も、明日ともいわず同じ運命を待つ外ない時でありました。 私は毎日のように夕方になるとこの町に最後の別れをするために、清水 …