わが画わがえ
思はずも筆はしり 忽ちに画は成りぬ。 この時に涙ぞくだる。われながら 芸の力に泣きぬるか。 きと見れば、あさましや、 をののきに眼ぞ眩む。 むくつけき斑の獣尾を曳きて 面には君をゑがきたり。 やがて画は炉の中に 燃えながら且つ泣きぬ。 ああ …