道夫は友達の好き嫌ひといふことをしなかつたから、誰とでも快活に遊び交はることが出来た。従つて随分沢山な友達があつた。然し道夫がその大勢の友達の中で、真実自分の心の友である、と思つて居るのはたつた一人の沢田だつた。どういふものか道夫は沢田が好 …
| 著者 | 牧野信一 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
| 初出 | 「少年 第一九八号(銀世界号 二月号)」時事新報社、1920(大正9)年1月8日 |
| 文字種別 | 新字旧仮名 |
| 読書目安時間 | 約7分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約11分(300文字/分) |