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『第十八号室より』
ふりがな文庫
『
第十八号室より
(
だいじゅうはちごうしつより
)
』
いつとなく腹が膨れ出した。たゞそれだけの事であつた。初めは腹に力がたまつたやうで、歩くに氣持が可かつた。やがてそろ/\膨れが目に付くやうになつた時は、かうして俺も肥えるのかと思つた。寢たり起きたりする時だけは、臍のあたりの筋肉が少し堅くなり …
著者
石川啄木
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約6分(500文字/分)
朗読目安時間
約9分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
夜
(
よる
)
爾
(
しか
)
嚇
(
おど
)
扉
(
ドア
)
痒
(
かゆ
)
盜汗
(
ねあせ
)
竊
(
ひそか
)
轅
(
ながえ
)