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『或る素描』
ふりがな文庫
『
或る素描
(
あるそびょう
)
』
長谷部といえば、私達の間には有名な男だった。 或る時、昼食後の休憩の間に、一時までという約束で同僚を誘って、会社と同じビルディングの中にある、撞球場に出かけた。そしていつまでも撞棒を離さなかった。同僚は一時になると先へ引上げてきたが、彼は三 …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新潮」1925(大正14)年7月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約24分(500文字/分)
朗読目安時間
約40分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
白面
(
しらふ
)
塊
(
かたまり
)
夕陽
(
ゆうひ
)
急
(
せ
)
撞棒
(
キュー
)
春陽
(
はるび
)
竜髭
(
りゅうのひげ
)
蛞蝓
(
なめくじ
)
雫
(
しずく
)