或る素描あるそびょう
長谷部といえば、私達の間には有名な男だった。 或る時、昼食後の休憩の間に、一時までという約束で同僚を誘って、会社と同じビルディングの中にある、撞球場に出かけた。そしていつまでも撞棒を離さなかった。同僚は一時になると先へ引上げてきたが、彼は三 …