当然とうぜん)” の例文
旧字:當然
こうかんがえるのは、当然とうぜんのことでした。しかしわかいものは、元気げんきよくられました。おとこも、おんなも、なんの屈託くったくもなさそうなかおつきをしています。
台風の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
したから、このくらいの天罰てんばつ当然とうぜんです。だが、死ぬまえにほんのわずかのあいだでも、善心ぜんしんにたちかえることができたのはぼくの一生のうちの幸福です
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
今では授業料なんぞは普通当然とうぜんのようにあるが、ソレを始めて行うた時は実に天下の耳目を驚かしました。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
してれば原始虫げんしちゅうごと我々われわれに、せめて苦難くなんちょうものがかったならば、まった含蓄がんちく生活せいかつとなってしまう。からして我々われわれ病気びょうきするのはむし当然とうぜんではいか。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
つぎ当然とうぜん問題もんだいになるのは小櫻姫こざくらひめとTじょとの関係かんけいでありますが、小櫻姫こざくらひめぐるところによれば彼女かのじょはTじょ守護霊しゅごれいわばその霊的れいてき指導者しどうしゃで、両者りょうしゃ間柄あいだがらってもれぬ
無論当然とうぜんのことと考えられているのであって、その事のために自分らは飢えている貧乏人の子供の口からその食物を奪っているなどいうことは、彼らの全く夢想だもせぬところであろう。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
しかし事情は変化して外から見るほどの作用はなかったかも知れぬ。それでも敗戦後戦時中の法制局長官は、当然とうぜんにパージにされたことを考えると、一種の迷信的尊敬そんけいがあったかも知れぬ。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
いったん、きめたいじょうは、それをまもるのが当然とうぜんだと思う。また、試合しあいのときなどに、チームの作戦さくせんとしてきめたことには、ぜったいに服従ふくじゅうしてもらわなければならない、という話もした。
星野くんの二塁打 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
それは、みじか生涯しょうがいであったけれど、平和へいわをこのうえなくあいしたあにとして、こういって、ぼくをはげましてくれるのは、まことに、当然とうぜんのこととおもわれるのであります。
兄の声 (新字新仮名) / 小川未明(著)
で、材料ざいりょう取捨しゅしゃ選択せんたくせめ当然とうぜんわたくし引受ひきうけなければなりませんが、しかし通信つうしん内容ないよう全然ぜんぜん原文げんぶんのままで、私意しいくわへて歪曲わいきょくせしめたような個所かしょはただの一箇所かしょもありません。
「ぼくはただ当然とうぜんのことをしたまでだよ」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)