“麥藁俵”の読み方と例文
読み方割合
むぎわらだはら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勘次かんじはおしながどうにか始末しまつをしていた麥藁俵むぎわらだはらけて仕上しあげたばかりの藁俵わらだはらこめはかんだ。こめにはあかつぶもあつたがあらすこまじつててそれがつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
しな蒲團ふとんなかでも滅切めつきりあたゝかくつたことをかんじた。時々とき/″\まくらもたげて戸口とぐちからそとる。さうしては麥藁俵むぎわらだはらそばいた蒟蒻こんにやく手桶てをけをどうかすると無意識むいしきつめる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「それでもたはらにしちやいたな」勘次かんじ壁際かべぎは麥藁俵むぎわらだはらていつた。おしなはまだ俯伏うつぶしたまゝである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)