采粒さいつぶ)” の例文
一六いちろく三五さんご采粒さいつぶかの、はい、ござります。』とすみかべ押着おつゝけた、薬箪笥くすりだんすふるびたやうな抽斗ひきだしけると、ねづみふんが、ぱら/\こぼれる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ばあさんにけば、夫婦ふうふづれのしゆは、うち采粒さいつぶはつしやると、両方りやうはうかほ見合みあひながら後退あとしざりをして、むかがけくらはうはいつたまで。それからはおぼえてらぬ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
前様めえさま小児こどもとき姉様あねさまにしてなつかしがらしつたと木像もくざうからえんいて、過日こないだ奥様おくさま行方ゆきがたわからなくつたときからまはめぐつて、采粒さいつぶまとふ、いま此処こゝさいがある……山奥やまおく双六すごろくいはがある。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)