“采”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さい57.1%
33.3%
あや4.8%
さいころ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
部隊部隊で、さいを振る風が鳴った。真っ黒な長い人馬が、奔流のように動きだした。しかし、目ざす地点は、大高の城ではなかった。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは兎に角大日本史も山陽同様に此事を記してゐるが、大日本史の筆法はひろることはこれ有り、くはしく判ずることは未だしといふ遣り方である。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
この門は色としては、古い心持を起す以外に、特別なあやをいっこう具えていなかった。木も瓦も土もほぼ一色ひといろに映る中に、風鈴ふうりんだけが器用に緑を吹いていただけである。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その代にさいころを出し「これを覚えなくつちやあいけねえ」といひ、しやがみて善太の持ち居る手遊の竹笊たけざるに入れて伏せ「勝負」と声をかけ「二六の長よ」といひて笊を取る。