“遠路”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とおみち54.2%
とほみち20.8%
えんろ16.7%
ゑんろ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と見て、知りつつ松崎は、俄然がぜんとして雲がいたか、とぎょっとした、——電車はあっても——本郷から遠路とおみちを掛けた当日。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
音に聞いてゐた東光院とうくわうゐん境内けいだいは、遠路とほみちを歩いて疲れた上に、また長い石段を登つてまで見にくほどの場所でもなかつた。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
その文面はすこぶる鄭重ていちょうを極めたもので、「遠路えんろながら御足労を願い、赤耀館事件の真相につき御聴取をわずらわしたく云々」とあった。
赤耀館事件の真相 (新字新仮名) / 海野十三(著)
いとなみ候へども彼地は至て邊鄙へんぴなれば家業もひまなり夫故それゆゑ此度同所を引拂ひきはらひ少々御内談ないだんも致度事これありて伯父上をぢうへ御許おんもと態々わざ/\遠路ゑんろ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)