遠路ゑんろ)” の例文
いとなみ候へども彼地は至て邊鄙へんぴなれば家業もひまなり夫故それゆゑ此度同所を引拂ひきはらひ少々御内談ないだんも致度事これありて伯父上をぢうへ御許おんもと態々わざ/\遠路ゑんろ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
分娩後ぶんべんごいまだ三十日とは過ぎざりし程なりければ、遠路ゑんろの旅行危険なりと医師はせつに忠告したり。
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)
たくはへたりとは若いにはめづらしき人なりと感ぜしかば吾助に向ひ遠路ゑんろのところ態々わざ/\御尋ね有て御身の落着おちつき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
通行なすは大間々おほまゝなる我が師父大病のおもむき國元へ飛脚到來せしゆゑ丸龜まるがめより急いで上州大間々まで參りし處に何と云ても二百里ちかくの道程みちのりゆゑ死目の間に合ず遙々はる/″\遠路ゑんろ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)