“遠退”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とおの83.1%
とほの10.8%
とおざ3.1%
とほぞ3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なぜなら私は怠惰ほど救済から遠退とおのいているものはないと信ずるから。かようにして真に自由なる人こそ私のあこがれの対象である。
語られざる哲学 (新字新仮名) / 三木清(著)
段々だん/\むら遠退とほのいて、お天守てんしゆさびしくると、可怪あやし可恐おそろしこと間々まゝるで、あのふねものがいでくと、いま前様めえさまうたがはつせえたとほり……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
菜穂子は熱心に夫の顔へ自分の顔を近づけていたが、それを聞き終わると急に顔を遠退とおざけて
菜穂子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
鴉のこゑ遠退とほぞきゆけば雀のこゑ幽かにきたる霧雨きりさめの中
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)