“身幹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みのたけ25.0%
しんかん25.0%
せい25.0%
づうたい25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こゝには數人の少女をとめあり。中なる一人の姿かほばせは宛然たるアヌンチヤタなるが、只だ身幹みのたけ高く稍〻肥えたるを異なりとす。
おそらく人間として平均の調和をうしなえるものは、学者よりも実業家にかえって多いかと思われる。たとえていえば、人のうで身幹しんかんに比して何分なんぶんとか、たいてい一定した割合がある。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
と夜具をりにかかる女房にょうぼうは、身幹せいの少し高過ぎると、眼のまわりの薄黒うすぐろく顔の色一体にえぬとは難なれど、面長おもながにて眼鼻立めはなだちあしからず、つくり立てなばいきに見ゆべき三十前のまんざらでなき女なり。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
処で、此「ドール」といふ奴はひどく人間を嫌つて決して影を見せないさうだが、敏捷活溌で頗る猟が上手である。豹のやうな木に登るものや象のやうな図抜けて大きな身幹づうたいのものゝ外は何でも捕る。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)