諸君しょくん)” の例文
明日あすの競技につかう銃はここへもらってきてあるから、これから諸君しょくんとともに、この銃の研究にゆきたいと思う。いっしょにきてくれないか
国際射的大競技 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
「おーい、ガンの諸君しょくん、気をつけたまえよ!」と、またちがったほうからだれかがさけびます。「そんなほうへいくと、リューゲンへいっちまうぜ!」
やがてめいめい、こしをさすって起きあがってみると、わしすぎもとにケロリとして、とんぼぐみ諸君しょくん、なにをおどっているんです、といわないばかりの様子である。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
諸君しょくんられるごとく、小泉こいずみくんは、学校がっこうにいる時分じぶんからはたらいていたのです。卒業後そつぎょうごは、うえ学校がっこうへはいかずにはたらいていたようですが、なにをしていたかりません。
生きぬく力 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「やあこれで解散かいさんだ。諸君しょくんめでたしめでたし。ワッハッハ。」とやって会はおわりました。
紫紺染について (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
た! 諸君しょくん目出めでとう、院長閣下いんちょうかっか我々われわれ訪問ほうもんせられた! こン畜生ちくしょうめ!』
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
その怪物かいぶつ姿すがたは、まるっきりえないのである。すきとおっていて、ガラス、いや空気くうきのように透明とうめいなのだ。諸君しょくんは、そんなことがあるもんか——と、いうだろう。だが、待ちたまえ!
「ガンの諸君しょくん、気をつけたまえ、気をつけたまえ!」とたんに、キツネはそのガンののどもとにいつきました。きっと、だまらせようというのでしょう。
諸君しょくんは、なんという幸福者こうふくものだ。じつに、いいときにまれて、天皇陛下てんのうへいかのために、おくにのために、つくすことができるのだぞ。よろこんでいさんで、おも存分ぞんぶんはたらきをしてもらいたい。
からす (新字新仮名) / 小川未明(著)
諸君しょくん、シグナルのむねえるばかり
シグナルとシグナレス (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)