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芽出度
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めでた
ふりがな文庫
“
芽出度
(
めでた
)” の例文
さて是から文七とお久を夫婦に致し、主人が暖簾を分けて、
麹町
(
こうじまち
)
六丁目へ文七元結の店を開いたというお
芽出度
(
めでた
)
いお話でございます。
文七元結
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
両親は
頗
(
すこぶ
)
る喜んで早速この
由
(
よし
)
を
先方
(
さき
)
へ通ずる、そこで、かたの如く
月下氷人
(
なこうど
)
を入れて、
芽出度
(
めでた
)
く三々九度も終ったというわけだ。
二面の箏
(新字新仮名)
/
鈴木鼓村
(著)
然も奴等は前払で取っているんだ、
若
(
も
)
し私がお
芽出度
(
めでた
)
く、ほんとに何かが見られるなどと思うんなら、目と目とから火花を見るかも知れない。
淫売婦
(新字新仮名)
/
葉山嘉樹
(著)
「ですから試しに行って見ようではありませんか。もしその先生のおかげで私たちの
身体
(
からだ
)
が当り前になれば、こんな
芽出度
(
めでた
)
いことはないでしょう」
豚吉とヒョロ子
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
三鳥山人
(著)
松竹梅の
芽出度
(
めでた
)
い事は誰でも知らん人はありません。これは誠にこの上もない好い取り組みを昔の人がしてくれたもので、それは誰でも異議のない所でしょう。
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
▼ もっと見る
結局散々頭をしぼった末、一生一代の名文の手紙を書いて、とうとう平井さんからその墨を譲り受けて、やっと
落付
(
おちつ
)
いた。誠に
芽出度
(
めでた
)
い結末になったわけである。
南画を描く話
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
照近江
(
てるおうみ
)
のお鯉という名は、時の宰相の
寵姫
(
おもいもの
)
となる
芽出度
(
めでた
)
き、出世登竜門の
護符
(
ごふう
)
のようにあがめられた。
一世お鯉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
黄
(
き
)
な菜の花や、紅い
蓮華草
(
れんげそう
)
が綺麗に咲いている大和路の旅の途中、田舎の
芽出度
(
めでた
)
い
嫁入
(
よめいり
)
に逢うのは嬉しいが、またかかる見渡す一二里も村も家もない
処
(
ところ
)
で不思議でもある
菜の花物語
(新字新仮名)
/
児玉花外
(著)
おっつけ殿からの
使者
(
つかい
)
が来て、
芽出度
(
めでた
)
く帰参が適うものと、
確
(
かた
)
く信じて居るからでござるよ
村井長庵記名の傘
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「へえん、お寺さんぢや、お
芽出度
(
めでた
)
にも黒と白の水引をお使ひになるんですこと。」
ごりがん
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
周旋する人があって、彼は
芽出度
(
めでた
)
く女房を
娶
(
もら
)
った。
因果
(新字新仮名)
/
小山内薫
(著)
それは
芽出度
(
めでた
)
い。人間そこまで
行
(
い
)
てみん事には、世の中はわからん。よろしい引受けた。その支那人なら私も知ってる。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
さ、お
喫
(
た
)
べよ、お
前
(
まへ
)
の
目
(
め
)
が
開
(
あ
)
いて
芽出度
(
めでた
)
いからお
祝
(
いは
)
ひだよ、
私
(
わたし
)
がお
酌
(
しやく
)
をして
上
(
あ
)
げよう……お
猪口
(
ちよこ
)
は
其処
(
そこ
)
に
有
(
あ
)
らアね。
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
われらの大先輩に本草学、植物学に精進せられた博物学者の
錦窠
(
きんか
)
翁伊藤圭介先生があった。珍しくも九十九歳の長寿を保たれしはまず例の
鮮
(
すく
)
ない
芽出度
(
めでた
)
い事である。
牧野富太郎自叙伝:02 第二部 混混録
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
自分の体の毛を
挘
(
むし
)
って、それを口で吹いて、その毛を自分の姿にしたという、あの時その孫悟空のように口を尖らしてフーフー銀貨を吹き耳の辺へ持って行った結果、ちゃアんと
芽出度
(
めでた
)
く
赤げっと 支那あちこち
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
そして万事は
芽出度
(
めでた
)
く納ったのである。
千里眼その他
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
新式の病院を開業さっしゃる。お蔭で村の者が一人残らず長生きする。なあ……これ位
芽出度
(
めでた
)
い事は無いなあ医師会長さん。死んだ先生も喜んで御座ろう
笑う唖女
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
これはかの『荘子』に出ている「大椿ナルモノアリ八千歳ヲ春トナシ八千歳ヲ秋トナス」の語へ我が「つばき」(椿)を取り合せ
芽出度
(
めでた
)
い語として古人が作った称呼たるに過ぎない。
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
へえ誠に
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます……へえゝ
何
(
ど
)
うも
日本晴
(
につぽんば
)
れがしたやうだてえのは、
旦那
(
だんな
)
さま
此事
(
このこと
)
でございませう、本当に
有難
(
ありがた
)
いことで。近「まア
芽出度
(
めでた
)
かつた。梅「
旦那
(
だんな
)
々々
(
/\
)
これは
何
(
なん
)
でげす。 ...
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「いやそれはお
芽出度
(
めでた
)
い」
沙漠の美姫
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
吾輩が
畢生
(
ひっせい
)
の研究事業である精神科学の根本原理……即ち心理遺伝と名づくる研究発表の結論となるべき実験が、
芽出度
(
めでた
)
し芽出度しになる手筈になっているのだ。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
ところで又、そのあくる日のきょうは今も申します通り、若旦那様とオモヨさんの、お
芽出度
(
めでた
)
い日取りになっておりましたので、私共も
一昨日
(
おととい
)
から泊り込みで手伝いに参っておりました。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
尤
(
もっと
)
もその途中で君自身が自分の身の上を感付くとすれば止むを得ない。話はそれ切りの
芽出度
(
めでた
)
し芽出度しになる訳だが、その時はその時として、まずそれまでのお楽しみとして聞いていたまえ。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
一家一門繁昌して「祝い
芽出度
(
めでた
)
」と
囃
(
はや
)
されてニコニコと喜んで
鼻の表現
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
それはこの上もない
芽出度
(
めでた
)
い座敷であった。
笑う唖女
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「イヨオ。これは
芽出度
(
めでた
)
い」
笑う唖女
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
『……
芽出度
(
めでた
)
い……』
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
芽
常用漢字
小4
部首:⾋
8画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
度
常用漢字
小3
部首:⼴
9画
“芽出”で始まる語句
芽出
芽出柳