カラ)” の例文
高圓山の墓原も、佐紀の沼地・雜木原も、又は、南は山村ヤマムラ、北は奈良山、泉川の見える處まで馳せ𢌞つて、戻る者も、戻る者も皆カラ足を踏んで來た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
それは全くのカラで、幾らのであつたか忘れたが、内側には安い定価のレツテルが貼つてあるまゝであつた。
心象風景(続篇) (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
すべて——スタンドの灯で見る蚊帳も、その白さも、柔らかさも、カラな隣の部屋の歩き心地も、新鮮な感覚でした。一緒に苦楽園へ汗かきに行くより心理的にずっと有効でした。
日記・書簡 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
寒いカラッ風が吹きまくる
徒弟 (新字新仮名) / 今野大力(著)
高圓山の墓原も、佐紀の沼地・雜木原も、又は、南は山村ヤマムラ、北は奈良山、泉川の見える處まで馳せ𢌞つて、戻る者も戻る者も、皆カラ足を踏んで來た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)