“空々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そらぞら47.1%
そら/″\26.5%
くうくう8.8%
くう/\8.8%
からから5.9%
うか/\2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その悲しみとその悶えとを俺に見せまいと押し隠し空々(そらぞら)しい笑(え)みを顔に湛(たた)えて俺の方へ手を延ばすその柵を見たいのだ。早く柵を連れて来い!
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
彼はその料理屋へ尋ねて行き、未(いま)だに白粉(おしろい)の厚い彼女と一時間ばかり話をした。が、彼女の空々(そら/″\)しいお世辞に幻滅(げんめつ)を感ぜずにはゐられなかつた。
貝殻 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
二三日(にさんち)は事もなく過ぎたが、或る日の午後二時頃また迷亭先生は例のごとく空々(くうくう)として偶然童子のごとく舞い込んで来た。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
さういふ樣に空々(くう/\)になる經驗を背景として、まの當り、刹那の生氣を全身に感じて來ると、智、情、意の區別ある取り扱ひが行はれなくなつてしまつて、無區別な瞑想場裏に
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
従って、その収入は、三千石や四千石の禄米とは、比較にならないほど多かったが、四人兄弟の代になって、競争で、財産を減らしてしまった。いや、空々(からから)に、乾かしてしまったのだ。
田崎草雲とその子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見るに就(つけ)ても斯(かく)空々(うか/\)他人(ひと)の厄介(やくかい)になりて居るは如何にも心苦しく然りとて是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)