“碧空”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおぞら56.0%
へきくう28.0%
あをぞら4.0%
おをぞら4.0%
そら4.0%
ひきくう4.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ブラマプトラ河畔の夜景 月はございませんでしたが碧空あおぞらにはキラキラと無数の星が輝いて居りまして、その星が水面に映じ川はその星を流して居る。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
よく晴れた冬の朝で高い高い碧空あおぞらをなにかしらぬ鳥が渡っている、彼はゆっくりと御宝庫の向うにある自分の詰所へと歩いていった。
日本婦道記:小指 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
碧空あおぞらだし、もあたっているのに、街道からよどの方には、あめが、にじのようにこぼれていた。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
碧空へきくうをかすめた一まつの煙を見ると、盤河の畔は、みな袁紹軍の兵旗に満ち、を鳴らし、ときをあげて、公孫瓚の逃げ路を、八方からふさいだ。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仰ぎ見る大檣たいしょうの上高く戦闘旗は碧空へきくうたたき、煙突のけぶりまっ黒にまき上り、へさきは海をいて白波はくは高く両舷にわきぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
待たせておいた車を駆って、いよいよ湖岸西北方、故人が涙をんだ例のマンガン鉱山を、南方の碧空へきくうに仰いだ小山のふもとに、石橋弥七郎氏の墓をおとなう。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
碧空あをぞらひくき垂れさがる
小曲二十篇 (新字旧仮名) / 漢那浪笛(著)
草木の多くは太陽に酔ひ、また碧空おをぞらに酔ふが、時季が時季のこととて、今は太陽の盞も水つぽつくなり、大空の藍碧もすすけきつてゐる。
水仙の幻想 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
碧空そらの反射のなかにして、 うつつにめぐる鑿ぐるま。
文語詩稿 一百篇 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
個人としても国民としても自ら悪意や猜疑心さいぎしんを以て暗雲を立て、東西の方角までも朦朧もうろうたらしむるに代え、善意と友情によりて碧空ひきくう一点の雲翳うんえいを止めざる所まで昇るを要する。
東西相触れて (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)