“碧梧桐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へきごとう47.1%
へきごどう35.3%
あをぎり11.8%
あおぎり5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
美女桜、ロベリヤ、松葉菊及びかば色の草花、これは先日碧梧桐へきごとうの持つて来てくれた盆栽で、今は床の間の前にならべて置かれてある。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
その後に冬木立の逆様さかさまに映った水面の絵を出したらそれは入選したが「あれはあまりり過ぎてると碧梧桐へきごどうが云ったよ」
明治三十二年頃 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
東向の腰の低い一間窓は大きく開いて、此處から碧梧桐あをぎりの葉に邪魔され乍ら、お隣の庭越しに、神田から駿河臺するがだいの景色がよく見えます。
十月もなかばを過ると、落葉の早い碧梧桐あおぎり、朴、桜などはほとんどちり尽し、ほかの樹木も枝がうすくなって、透いて見える秋の空がくっきりと高かった。
果樹 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)