“空言”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そらごと77.8%
あだごと11.1%
そらこと5.6%
くうげん5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「私の言は、決して、空言そらごとではありません。——かくの如く、いつにてもあれ、将門討伐の官命はあることになっているのです」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……それにいかにもお顔なりお姿なり、清く尊げに見えますことは……や、空言あだごとはさて置いて、これほどの恩こうむりました我が身、ご恩返さねばなりませぬ。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
かゝる事はほとけうとき人らにもかたりきかせて教化けうぐゑ便よすがともなすべくおもへども、たしかに見とゞけたりといふ証人しやうにんなければ人々空言そらこととおもふらん
幸に江湖の識者来つて、吾人に教へよ、吾人をして通津つうしんを言ふの人たらしむるなかれ。吾人は漁郎ぎよらうを求めつゝあり、吾人をして空言くうげんともとならしむる勿れ。天下誰れか隣人を愛するを願はざる者あらむ。
「平和」発行之辞 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)