“そらごと”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ソラゴト
語句割合
空言41.2%
空事26.5%
虚言11.8%
虚事11.8%
嘘言2.9%
空想2.9%
2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あかりまどよりのぞきやすらんとたはむれにおどせば、よめもむすめも空言そらごとのたまふなと口にはいへど、母の左右によりつきておそるゝさま也けり。
ミネは、まだ空事そらごとを聞いているような、へんに実感の伴わぬ気持で、畳んだ手紙を封筒に戻すと、笑顔を作り低い声でいった。
妻の座 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
何故虚言そらごとを言ッたか自分にも解りかねる。お勢は座に着きながら、さして吃驚びっくりした様子もなく
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「あゝ、んでもない、……たとへにも虚事そらごとにも、衣絵きぬゑさんを地獄ぢごくおとさうとした。」
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
『あいや、冗戯ではありませぬ。聞いたのはそれがし嘘言そらごとは云わぬ』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いやいや、何かそちは、空想そらごとにおびやかされているのであろうのう。気配とやらいうものは、もともと衣としか見えぬ、ちぎれ雲のようなものじゃ」
紅毛傾城 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
しかしながらにはそらごともまじへざればそのさまあしきもあるべけれど、あまりにたがひたれば玉山の玉にきずあらんもをしければ、かねて書通しよつうまじはりにまかせて牧之がつたなき筆にて雪の真景しんけい種々かず/\うつ