というのは、その切り取りの岩石に、断層というか、何というか、理があったのである。ちょうど山ほどもある玉葱みたいに、山の岩石に層が入っていたのであった。
断層の理の一ヶ所に頑丈な突起があると見えて、その部分の中央を三四尺辷らして止め、その両端は下の部分から順序よく、鉄道線路の切り取りに崩れ落ち、そこに収容し切れない部分だけ
たとい、僕等が、ここをまるっきり手をふれないでいても、何百年か、何千年の後には、きっとこの理から離れてしまうんだろうね。見給え、上の方から五間位までは、根っこが入っている。
“理”の意味
“理”の解説
理 (り、Lĭ)とは、中国哲学の概念。本来、理は文字自身から、璞(あらたま)を磨いて美しい模様を出すことを意味する。そこから「ととのえる」「おさめる」、あるいは「分ける」「すじ目をつける」といった意味が派生する。もと動詞として使われたが、次に「地理」「肌理(きり)」(はだのきめ)などのように、ひろく事物のすじ目も意味するようになる。それが抽象化され、秩序、理法、道理などの意に使われるようになった。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)