“班”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はん33.3%
16.7%
まだら8.3%
あか8.3%
かえ8.3%
なら8.3%
まばら8.3%
わか8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「組ではあるまい」と、書類を抱え直しながらその男は——「組の大きいのをはんという。金鎗班きんそうはんなら彼方の一かくで、禁軍鎗隊そうたいの軍人ばかり住んでるところだ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
往事回顧すれば十五年、社中君をうしなうてより又十年、今の学友或は之を知らざる者もあらん。記して以て君の言行の一を知らしめ、兼て天下国権論者のいましめに供す。
故社員の一言今尚精神 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
やがて四方あたりが眞つ暗になつて、橋の上の人波もやゝまだらになると、菊屋の同勢もさすがに酒も興も盡きます。
ここを以ちて、驛使はゆまづかひ四方よもあかちて、意富多多泥古おほたたねこといふ人を求むる時に、河内の美努みのの村にその人を見得て、たてまつりき。ここに天皇問ひたまはく、「いましは誰が子ぞ」と問ひたまひき。
燕王これを聞きて、保定失われんには北平あやうしとて、ついに令を下して師をかえす。八月より九月に至り、燕兵西水寨を攻め、十月真定の援兵を破り、あわせて寨を破る。房昭走りてのがる。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一三庁上ひとまなる所に許多あまたこがねならべて、心をなぐさむる事、世の人の月花にあそぶにまされり。人みな左内が行跡ふるまひをあやしみて、吝嗇りんしよく一四野情やじやうの人なりとて、つまはじきをしてにくみけり。
世はようやく春めきて青空を渡る風長閑のどかに、樹々きぎこずえ雪の衣脱ぎ捨て、家々の垂氷たるひいつの間にかせ、軒伝うしずく絶間たえまなく白い者まばらに消えて、南向みなみむきわら屋根は去年こぞの顔を今年初めてあらわせば、かすおい
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そして従来石高こくだかを以て給せられていたものは、そのまま俵と看做みなして同一の削減を行われた。そして士分を上士じょうし、中士、下士にわかって、各班に大少を置いた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)