“警”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いまし82.7%
いま11.5%
いましめ2.9%
かた1.9%
けい1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近習きんじゅの者は、皆この鬢をむしるのを、彼の逆上した索引さくいんにした。そう云う時には、互にいましめ合って、誰も彼の側へ近づくものがない。
忠義 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
大江戸の町々は寝静まり、掛け行燈には火影さえなく、夜をいましめる番太郎の、拍子木の音ばかりが寂寥の度を、で、さらに加えていた。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
長老のいましめをかえりみず、はなはだしきは弱冠じゃっかんの身をもって国家の政治を談じ、ややもすればかみを犯すの気風あるが如し。
徳育如何 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
それを受けてチャンチャンチャンと、拍子木の音が響き渡る。非常をかためる夜廻わりでもあろう。誠に整然として厳重である。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
露国のけい急なると共に、他方においては英船文化五年(千八百〇八年)長崎に入り、港内を剽掠ひょうりゃくし、ために長崎奉行松平康英をして、自殺してその機宜きぎを失するのせめを幕府に謝せしめたりき。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)