“いましめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
36.6%
23.9%
8.5%
訓戒4.2%
4.2%
禁制2.8%
2.8%
2.8%
警告2.8%
誡命1.4%
儆責1.4%
教訓1.4%
禁責1.4%
繋縛1.4%
訓誡1.4%
警策1.4%
責罰1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一月あまりして袞繍橋こんしゅうきょうに住んでいる友人の許へ往って酒を飲み、酔って帰ったが魏法師のいましめを忘れて湖心寺のほうのみちから帰って来た。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
彼すなはち答へて曰ふ、汝はこゝより近き處にアンテオを見ん、彼語るをえて身にいましめなし、また我等を凡ての罪の底におくらん 一〇〇—一〇二
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
これも同じ頃に信州中野の人がお犬さまを借りて急いで帰る途中、ふと彼のいましめを忘れて茶屋に休んで昼食をつかった。
奥秩父 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
これまでは罰や、罪業に対する一応の訓戒いましめじゃ。そこを助ける、生きながら畜生道に落ちる処を救いたまわる、現当利益りやく、罰利生りしょう、弘法様はあらたかやぞ。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
近世の蝦夷地えぞちに、いわゆるフレシャム(赤人)のいましめを伝えた時、多くの東北人にはそれが意外とも響かなかったのは、古来の悪路王あくろおう大竹丸おおたけまるの同類に、赤頭太郎などと称して赤い大人おおひと
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
我がいましめを守らば一五六九死を出でてまつたからんか。
一家親睦のいましめ
遺教 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
巡りて警告いましめ夏樹なつきずゐにきざむ。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
誡命いましめは汝が知るところなり。殺すなかれ、姦淫するなかれ、盗むなかれ、偽証を立つるなかれ、欺き取るなかれ、汝の父と母とを敬え。(一〇の一九)
その時学者の一人が進み出て、「すべての誡命いましめの中で、何が第一ですか」(一二の二八)との質問を発しました。
十七節にいう「神のこらし給う人は幸福なり、されば汝全能者の儆責いましめを軽んずるなかれ」と。彼は人に臨む艱難を以て罪の結果と見、従ってこれを神よりの懲治こらしめしたのである。すでにこれ懲治である。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
このことが絶好の教訓いましめとなって、源空は仏道に精進し、そのため次第に位置も進み、やがて一箇寺の住職となり、老年となるや高僧として、諸人に渇仰かつごうされるようになったが
一枚絵の女 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
私は、これだけの虐遇なやみ迫害くるしみに会いながら、なおも神様の禁責いましめを恐れている私たちのまごころを、この瓶に封じこめて、海に投げ込もうと思っているのです。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
繋縛いましめ人を責むとか、黒鐵くろがねをも
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
イザヤは汝ら偽善者につきてよく預言せり、「この民は口唇くちびるにて我を敬う、されどその心は我に遠ざかる。ただいたずらに我を拝む、人の訓誡いましめを教えとし教えて」としるしたり。
栂尾とがのお明慧上人みょうえしょうにんが、北条泰時ほうじょうやすときに「あるべきようは」の七字を書き与えて、天下の政権を握るものの警策いましめとせよと、いわれたというその話と思い比べて
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
二人は互いに、こうした二人の心をハッキリと知り合っていながら、神様の責罰いましめを恐れて、口に出し得ずにいるのでした。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)